江戸切子の洗い方・お手入れ方法
江戸切子のカットはとても繊細。さらに高価で美しいグラスはクリスタルガラスで作られているものが多く、グラスのふちは非常に欠けやすくなっています。大切なことは普段の洗い方やお手入れ方法です。決して食器洗い乾燥機や電子レンジに入れないで下さいね。
基本はやさしく丁寧に
まず食器用の洗剤をぬるま湯に薄めてガラスを浸けておきます。浸けておくときにガラス同士がぶつからないようにして下さい。その後スポンジかやわらかい布で1個ずつ丁寧に洗いましょう。カット面はやわらかいブラシを使います。またグラスの内側はひねり洗いをしないで、柄つきのスポンジで洗って下さい。しつこい汚れには、洗剤の薄め液に塩やお酢、レモン汁を入れて、しばらく浸けておくと綺麗になりますよ。充分すすいだら乾いた布にしばらく伏せて乾かしましょう。そして乾ききらないうちに柔らかい布で水滴を拭き取ります。そのときに指紋が付かないよう注意して下さい。
薄めた漂白剤で煌めきがよみがえります
丁寧に洗っていても、細かい汚れはだんだん溜まっていくものです。キラキラする切子細工がくすんできたなと思ったら、薄めた漂白剤に数分間浸けておきます。その後しっかりすすぐと元の煌めきが戻ってきますよ。
切子を長く使い続ける為に、日常で気をつけたいポイント
グラスを保管するときは湿気がこもらないよう、上向きに置いて下さい。また傷がつきやすいので重ねて収納しないで下さい。長期間保管する時でも自然に汚れはついてしまうので、2、3ヶ月に一度は洗って下さい。透明な江戸切子は日光のあたるところに長時間おかないでください。乾杯のときグラス同士をぶつけないようにしましょう。色々注意点が多く気の使うグラスですが、すこし気をつけるだけで新鮮な輝きを保つことができます。
いかがだったでしょうか。このように大切に扱うことで、ますます愛着がわき、その江戸切子はあなたの一生の宝物になるかもしれません。