江戸切子で使用される材料素材について

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江戸切子材料素材

一口に江戸切子と言ってもその材料素材は大きく2種類に分かれます。
1つはクリスタル。
バカラやスワロフスキーで使用されている鉛などの含有量の多い軟らかく重いガラス。
もう一つはソーダガラス。
窓ガラスなど広く一般的に使用されている硬く軽いガラス。

各材料素材について少し詳しく見ていきましょう。

クリスタルガラス

ガラスを生成する際に添加剤として酸化鉛などを混入させることで溶解温度が低くなり形が作りやすくなる。生成されたガラスは、その透明度の良さと高屈折率によってクリスタル(水晶)のようにきらきら煌めく。そういった素養から「クリスタルガラス」と呼ばれるようになったと言われる。

酸化鉛の含有量が多い程そのクリスタルガラスの透明度や屈折率は高まるが、それを生成する技術・設備は非常に高度の物が求められるため、比較的高級素材となっている。

日本とヨーロッパではクリスタルガラスの定義が異なるため、それぞれに魅力があり、特色のある素材として高級ブランドに重宝されているようです。

ソーダガラス

ソーダガラスとはガラスの一種であり、現在最も広く利用されているものである。ソーダガラスなどとも呼ばれ、安価なことから板ガラス、ガラス瓶などに広く利用される。

ソーダガラスはケイ砂 (SiO2)、炭酸ナトリウム (Na2CO3)、炭酸カルシウム (CaCO3) を混合して融解することにより得られる。炭酸ナトリウムを加えると融点は 1,000 ℃近くまで下がり加工が容易になる。しかし炭酸ナトリウムを加えるとケイ酸ナトリウムを生じ水溶性になるため、さらに炭酸カルシウムを加えることでこれを防いでいる。

ソーダラスは、ケイ素原子、酸素原子からなる正四面体構造が連なったケイ酸イオン中にナトリウムイオン (Na+)、カルシウムイオン (Ca2+) が入り込んだケイ酸塩の構造をとっている。ガラス転移点は 730 ℃で融点は約 1,000 ℃である。

ソーダガラスの小片をガスバーナーの火炎中に入れるとナトリウム、カルシウムの混じった炎色反応がみられる。また、粉々にくだいて水に入れると微量の Na+、Ca2+ が溶け出し加水分解が起こり、わずかな塩基性を示す。

色被せ(いろきせ)クリスタル

色被せクリスタルは、無色透明なクリスタルガラスの表面に、更に薄く色クリスタルを被せる技法です。
その上からカットまたは精緻なグラヴィール彫刻をほどこすことにより、下層の無色透明なクリスタルガラスが現われ、色クリスタルとの鮮やかなコントラストをつくります。

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