当サイトで扱っている日本の伝統工芸品である江戸切子のカットグラス。
その製品がどのような工程を経て一つの作品となるのかを、江戸切子協同組合様よりご提供頂きました資料画像と共に見ていきたいと思います。
今回はその第二工程の『粗摺り』についてです。
工程その2 粗摺り
基本となる大きめのカット模様を、ダイヤモンドの粒子が塗布された円盤状で高速に回転しているダイヤモンドホイールの刃面にグラス生地を押し当てて削っていく作業。
色被せガラスの色が濃く残っている状態でとても見えづらいため、強い光源のもと作業を行う必要があります。
そのため、職人の熟練度が試される工程で、カットの幅や形・深さなどによりダイヤモンドホイールを使い分け、頭の中の設計図を基に削り出していきます。
長年の経験と知識によりデザインの骨子となるカットを削り出された江戸切子は、そこからさらに細かな紋様を刻まれていくのであります。
画像提供:江戸切子協同組合様