当サイトで扱っている日本の伝統工芸品である江戸切子のカットグラス。
その製品がどのような工程を経て一つの作品となるのかを、江戸切子協同組合様よりご提供頂きました資料画像と共に見ていきたいと思います。
今回はその第五工程の『磨き』についてです。
工程その5 磨き
石掛けである程度つるつるにされたそのカット面を、木やコルク・ゴム製の円盤を使って1本1本丁寧にじっくりと手磨きし、ぴかぴかにしていきます。
最近ではこの非常に手間のかかる「手磨き」に代わり、硫酸・フッ化水素などの薬品を用いた「酸磨き」という手法も用いられているようです。
酸により効率良くざらざらの表面を溶かしてつるつるにするのですが、効率悪い手でする仕事の深い味わいもまた伝統工芸士さん達のこだわりでもあります。
画像提供:江戸切子協同組合様