江戸切子の種類 と使い方

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江戸切子について江戸切子の種類と使い方

最近話題の江戸切子。煌くような模様は、見る人の心もときめかせる逸品ですよね。ここでは、そんな江戸切子の種類と使い方についてご紹介します。

江戸切子とは

「江戸切子って普通のグラスとどう違うの?」という方のために、まずは江戸切子のひととなりについてご紹介したいと思います。そもそも江戸切子とは、東京で作られているガラス工芸品のことです。切り込みや彫刻を鉛ガラスに施す「カットグラス工法」で作られています。その始まりは、江戸後期である天保年間に南蛮人によって持ち込まれたガラス製品に、江戸大伝馬町でビードロ問屋らが、切子細工をしたことだと言われています。ペリー来航の献上の品として納められたこともあり、現在では国の伝統工芸品に指定されています。

薩摩切子との違い

有名な切子として江戸切子と比べられることが多いのが薩摩切子です。薩摩切子も江戸時代に制作されたものですが、その発祥は薩摩藩主であった島津斉興・斉彬が起業したものです。町民の技術として今日まで伝達されてきた江戸切子とは違い、薩摩切子は発祥して十年ほど製造された後は長らく作られてきませんでした。近年になって、その技術が注目され、復興再現されて製造されているのが現在の薩摩切子です。
柔らかな曲線を多用して、江戸の風情を滲ませる江戸切子と、直線的なデザインで、色のグラデーションで味わいのある薩摩切子は、どちらも見る人を楽しませてくれます。

江戸切子の種類・使い方

一口に江戸切子といっても、様々なアイテムがあります。ロックグラス、ワイングラス、タンブラー、ビールグラス、徳利、ぐい呑、冷茶碗、花瓶、インテリア、アクセサリー等々。また、切子の模様も様々な種類があり、切子面の光の反射で卵が連なっているように見える魚子、菊の花が連なったように見える菊つなぎなど、そのバリエーションは数えきれません。
たくさんの種類がある江戸切子だからこそ、お気に入りのものを普段使いにできるし、来客時に江戸切子の器を使えば、ワンランク上のおもてなしをすることができます。

江戸の粋な風情と、歴史を色濃く残す江戸切子。ぜひ、自分だけのお気に入りの逸品を見つけて、切子が放つ煌きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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